幸福論

〜崇裕〜

彼女が話してくれたのは
斗らに聞いていたことから
初めて知る彼女の心の中に至るまで。


必死に話す彼女が可愛くて可愛くて
終始俺はにやけとった。





「話してくれてありがとうな。」




急に辛そうな顔したり
何かを思い出したように微笑んだり
俺が好きな彼女がそこにはおったんや。





「あ、そうや。ムービーってさ、見たやんな?」

「さっきね。見てすぐ飛び出してきた。」





見るの遅くなっちゃったと笑う彼女。


さっきよりも空気はめちゃくちゃ柔らかくて
自然とお互いの目を見て話せてる。





「じゃあさ、歌も聞いた?」

「あ、えっとね、1番だけ.....」





計画は音楽番組の中で行った。
必然的に曲も披露するわけで。


メンバーに話しその中で俺は
大好きな曲を選んだ。


1番しか聞いていないと言う彼女。
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