幸福論
「泣き虫やな〜ほんまに〜」

「紺さんだって泣いてたじゃん。」




俺らは顔を見合わせて笑った。


遠い遠い未来。


俺はこの子とずっと一緒におりたい。


心の底からそう思った。


この先きっと想像もできんぐらい
辛いことはあるやろうけど


それでも俺が君の過去も今も
そのあどけない笑顔も守るから。






「1個だけ、覚えといて?





釣り人はな、一途なんやで?」







俺に全部を託して欲しい。


どんなことがあっても
俺から離れんといて欲しい。
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