幸福論
そして続々と集まる俺の大事なメンバー。


みんなみんな祝福してくれた。


俺は大事な人たちに囲まれて
今を生きてる。


志乃さんのところから
戻ってきた彼女もそう。


彼女がおらんかったら。


おらくても生きていけるかもしれん。


それでも、
お前とおるとな、幸せが何倍にもなるねん。


ありがとうの意味を込めて手を握った。






「おーい、まこ?」

「あ、ごめん。色々思い出してた。」





会場へ入るため扉の前に立っている俺たち。


みんなはもう中にいる。


少しぼーっとしたようやったけど
すぐ笑顔に戻り
俺の手をぎゅっと握った。





「ありがとね、崇裕くん。」
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