幸福論
てっきり紺ちゃんが来ると思ってた。
だって紺ちゃんの車やもん。


でも乗っていたのは龍と、
同じグループのメンバーの大輝。






「いや、全然待ってへんよ。
てか紺ちゃんは?」






運転席に座る龍に聞いてみる。






「んえ〜珍しく酒飲んで寝てる(笑)」

「龍、運転下手やから心配で付いて来てん。」

「紺ちゃんの車運転しづらいねん」






ヘラヘラと話す2人。
ふと新藤さんを置いてけぼりにしていたことに気付く。


改めてお礼を言うと
きちんと龍と大輝にも挨拶してくれて。
龍に関しては





「久しぶりですね」




なんて話し出す始末。


任務を終えた彼女は
お疲れ様でしたと言ってすぐ
足早に行ってしまった。






「なんで紺ちゃん酒なんて飲むん。」






車に乗り込んだ俺。






「たまにあるんよなぁ。なんでかは知らんけど。
それよりどうやったん!打ち合わせ!」

「タイミングよ.....」






龍たちと話しながら
紺ちゃんの家に向かった。



せっかく新藤さんに会わせてあげられたのに。
タイミングの悪さにがっかりした。
< 52 / 448 >

この作品をシェア

pagetop