幸福論
話を聞いていると
その子は女の子だったみたいで





「えぇ!あの紺ちゃんが女の子に
話しかけるとか出来たん!?」





俺と龍はそこにびっくりした。


一通り盛り上がった俺らは
自然と恋バナになる。


この中で彼女がいるのは龍だけで、
奥手の紺ちゃんは真剣に
どうアタックしたのか聞いていた。






「どうしたん紺ちゃん好きな子でも出来た?」





紺ちゃんに限って無いやろーと
楽しく飲んでいると







「ハルは好きな子おるんやんな?」


「あー好きか分からん子ならおる...かなぁ
まだ分からんけど。」







紺ちゃんの質問に事態は急変する。







「えー!!まじ!?
はよ言ってや!知らんかったて!」

「え、龍知らんかったん!?
俺結構前から知ってたで!?」

「だって全然進展せんし
そもそも話すのも仕事のことばっかりやし....
言わんでええかなって」







この時点で龍は感づいたみたい。
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