大嫌いの裏側で恋をする

***


後日。

あいつのことを気にくわないって大人気ないこと言ってるんなら、俺が覚えて伝えてやりゃいーんじゃねぇか?
……と。

思いついた俺は、さりげなく田代さんのおばさんに指定請求書の書き方やら、なんやらのやり方を教わって。

それに気付いた同期の奥田に、お前何やってんのってニヤニヤされて。

もちろん理由なんて言ってやらなかったけどな。

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