あの宙に舞って逝った一枚の羽。
何で美波がここに居るの?私の病院の場所知らないし、まず病気のこと知らないし…誰かが教えなきゃ来れないよね……。

「………れい!……美玲!!私の話聞いてよ〜なんも話さないなんて寂しいじゃんかー!」

「へ?あっ!ごめん聞いてなかったー!アハハー」

「ちゃんと聞いててよ〜酷いなー、久しぶりに会ったって言うのにさぁー」

そう言って口を尖らせる美波はやっぱり可愛い。いや、ていうか前より可愛くなった……?これはもしかして……

「いや、ごめんて〜!ていうか、美波なんか前より可愛くなった?いや、元々可愛いんだけどね。まさか恋しちゃってる〜?」

「へ!?え、え〜っと……」

微かに美波の頬が桃色に染まっていくのが分かった。

「へぇ〜!美波、彼氏出来たんだぁ〜?羨ましいヤツめっ!」

「もう!やめてよ〜!私の話は良いからー!」

「良いじゃん!聞かせてよ、美波の彼氏の話!」

「うぅー…、恥ずかしいよ〜…。」

恋する女の子って、こんなにも可愛いのか。本当に羨ましいよ…、好きな人と両思いなんて……。

「はぁーやぁーく!」

「う、うん〜、あのね〜…私がね!最初に〜……」
< 17 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop