あの宙に舞って逝った一枚の羽。


「菫!?目が覚めたの!?良かった……」

ここは……病室か。私、倒れたんだ。
また、お母さんに悲しい顔させちゃったなぁ……。

「心配…かけて、ごめんなさい。」

ダメだ。ここで泣いたらもっとお母さんに心配をかけてしまう。抑えて…堪えて……でも、もう限界かも…

「お母さん、ごめんね…?私がこんなんになっちゃって……っ」

泣いてる私を見てお母さんはびっくりしていた。多分、めったに弱いところを見せない私がはじめて弱いところを見せたからだと思う。

「ごめんね、菫……っ」

あぁ、私は人を不幸にすることしか出来ないのかな……?
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