あの宙に舞って逝った一枚の羽。
「あの、先生。その弟さん、紹介してくれませんか…?私も毎日暇で暇で……」

私がそう言うと先生は嬉しそうに

「いいよ!というか、だからあんな場所にいたんだね。」

君って面白い子だねと笑う先生に私はハハ…と苦笑するしかなかった。

「あ、そうだ。まだ自己紹介してなかったね。僕の名前は桜木 陽(さくらぎ はる)だよ、よろしくね!」

「私は岬 菫(みさき すみれ)です。よろしくお願いします!」

まるで太陽のような人だな…優しく光る太陽。その弟さんってどんな人なんだろ…

「じゃあ弟の病室まで案内するよ。今は多分病室にいるから、着いてきて。」

「はい!って、本当に良いんですか?弟さんの許可なしに……」

「あ〜、良いの良いの。どうせあいつ俺には逆らえないからね〜!アハハッ」

ゾクッ…この人も怒ったらすごく怖そう。気を付けよ。
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