君のくれた奇跡。
「ず、、結鈴、!」
「お、母さ、ん…?」
なんか、、声が籠るし、息がしにくい、ここは…どこだろ、
私はあたりを見回して
「ここ、は、どこ?…」
とお母さんに問い掛けた。
お母さんに目を向けると、お母さんの目には少し涙が溜まっていた。
「病院よ、、結鈴は玄関で倒れて…運ばれたの、」
そうだ、私、倒れちゃったんだ、、
……ガラッ
ドアの開く音と共に、先生と思える白衣を着た男の人が入って来た。
「…結鈴さん、体調はどうですか?息出来ますか?…」
「はい、」
私が返事をすると、看護師さんが酸素マスクを外してくれた。
「いきなりで、すみませんが、、」
私は、嫌な予感がした。そしてその予感は、当たってしまった。
「結鈴さんは、進行性の肺疾患だと思われます、」
「え、、」
「半年後の生存率は17%、です…」
「嘘、、ですよ、ね、…?」
私は、溢れる涙を抑えることが出来なかった。