独占的メルティー
「夏夜ちゃんも、きらきらかわいい....!」
瞼の上、あたらないようにそうっと指で指してみながら、ふわりと口角をあげてみせる。
そんなわたしに、ぱあっと顔を明るくした夏夜ちゃんは。
「なの~よくきづいてくれました!」
「オレンジのラメ、夏夜ちゃんにとっても似合うねえ」
「....ウウン?ここに天使がおるよ紬....」
「我らのなのちしか勝たん」
なんて、毎朝のルーティーンになりつつある海和(?)を繰り広げていれば。
「あ~っ、きた!!」
「エッどこ!!?」
─────どきり、心臓が跳ねる
わあっと歓声がわいて、どこか浮き足立つような雰囲気へと変わる教室。
女の子のほとんどが窓に集まってくるのも、もはや朝のルーティーン。
「ほんと、毎朝飽きないね~」
「....とか言いつつ見に行くのね?」
「えへ、朝のモチベで~す!」
なのちも行こ!....って、ぐいぐいと手を引かれるまま、窓際のそばへと移動する。