独占的メルティー
「(.....っ、あ)」
─────みつけた、
一点。
吸い込まれるように視線を奪われる。
じりじりと肌が焦げるような熱を浴びているはずなのに、纏う雰囲気は儚く映るから不思議。
ふわりと風に靡く琥珀色の髪は爽やかにきらめいているから、おもわずその眩しさに目をほそめてしまう。
「はあやばい....顔面国宝すぎん?」
「いやあの美しさは国境を越える。世界国宝認定~はい可決~」
「異議ナシ」
隣から聞こえてくる、クラスの女の子たちの会話。
.....せかいこくほう、わかる.....!
でも、会話に混ざる勇気は持ち合わせていないので、こくこくと心のなかで頷くだけにしておいた。
「あのひとたちは、類は友を呼ぶっていう言葉の具現化って感じ」
「あれだよー。顔面偏差値70以下はお断り?みたいな?」
「希少種すぎない、?」