『未成年』なんていらない
「2班は成瀬以外問題児ばっかり固まって悪いな。俺と一緒に掃除してくれる?」

「は、はいっ…」

さっきまで憂鬱だったひなりの心が一瞬で明るくなった。

今までのクラスでも今回のようにクラスメートに掃除を押し付けられることは沢山あったが、教師たちは助けてくれず、ひなりは1人で掃除をさせられていた。
しかし、閨川は違った。
ちゃんと一緒に掃除をしてくれる教師に、ひなりは初めて出会った。

ふと、閨川の方をちらりと見るひなり。
無言で掃除をするその横顔は、ひなりと初めて出会った中学生の頃の面影を残している。

大人になっても、先生は先生だ…

そんな事を考えていると、
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