『未成年』なんていらない
「先生のばかっ!そんなことじゃない!私が言いたいのはそうじゃないっ!
……先生。私は…」

驚いた表情でひなりを見つめる閨川。
たまらず、ひなりの想いが溢れ出した。


「私は…っ…先生のことが好きなんです…!」


言っちゃった……


保健室は静寂に包まれた。
しーんと静まり返った部屋に、ひなりの鼓動と吐息が響く。

「…す、すみませんっ…でも…私もう我慢出来なくて……先生が合コンなんか行っちゃったら他の女の人にとられちゃうって思って…それで…」

うろたえるひなりの肩に、閨川が優しく手を置いた。
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