『未成年』なんていらない

伝えられない想い

「あ、逃げた。」

「いやいや、愛しの閨川先生の所に慰めてもらいに行ったんじゃね?」

「キモー!大人しそうな顔して実は超淫乱女だったのね!」

ひなりが教室を飛び出した後、クラスメートたちは再びひなりの悪口を言い、汚い声で笑っていた。
レムはその耳障りな声が聞こえないよう、音楽のボリュームを上げた。


ひなり…ごめんね……
でも…私もう我慢できなかったんだ…

レムは先程ひなりのことを見捨てたものの、内心はひなりのことを本当に心配していた。
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