『未成年』なんていらない
「まさかあなたがここまで神経の図太い子だったとはね。あなたは荒野にいじめられて不登校になることを計算していたんだけど…
気が弱くて他人に逆らえない子だと思ってたのに中々折れないのねぇ…あなたの心…」

「やめてください!」

ひなりは音咲の手を振り払い、大きく後ずさりをした。

「なんでそこまでするんですか?!これじゃあまるで先生がいじめっ子じゃないですか!…もしかして、音咲先生…閨川先生のこと…」

「好きよ。」

ひなりの言葉を遮り、音咲は短く答えた。
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