『未成年』なんていらない
気まずい空気
始業式に出ず保健室に籠っていたひなりは終わりのホームルームで、告白したあの日以来初めて閨川と再開した。
しかし、どんな顔をしていいか分からず、閨川と一瞬目があった時も、ひなりはすぐに目を逸らしてしまった。
ホームルームが終わると、ひなりは閨川からも、そして冷たい視線を向けるクラスメートからも逃げるように教室を飛び出した。
早歩きで廊下を歩いていると、
「おぅ、成瀬!」
反対側から歩いてきた生活指導の鬼丸がひなりを呼び止めた。
ひなりはびくっとして立ち止まった。
今日の始業式サボったことバレてる…?
それとも…鬼丸先生も私がれいま先生に告白したこと知ってて…
私、怒られる?!
そう思ったひなりが身構えるのを気にも留めず、鬼丸は持っていた教科書をひなりに押し付けた。
しかし、どんな顔をしていいか分からず、閨川と一瞬目があった時も、ひなりはすぐに目を逸らしてしまった。
ホームルームが終わると、ひなりは閨川からも、そして冷たい視線を向けるクラスメートからも逃げるように教室を飛び出した。
早歩きで廊下を歩いていると、
「おぅ、成瀬!」
反対側から歩いてきた生活指導の鬼丸がひなりを呼び止めた。
ひなりはびくっとして立ち止まった。
今日の始業式サボったことバレてる…?
それとも…鬼丸先生も私がれいま先生に告白したこと知ってて…
私、怒られる?!
そう思ったひなりが身構えるのを気にも留めず、鬼丸は持っていた教科書をひなりに押し付けた。