『未成年』なんていらない
「アンタが成瀬を説得してくれれば私は先生を、アンタは成瀬を手に入れることが出来るんだよ!ね?良い話だと思わない?」

レムは呆れて何も言えなくなってしまった。
こいつはどこまで馬鹿なのだろうか?
こいつはどこまで自己中心的なのだろうか?
こいつは所詮自分の事しか考えていない。
ひなりや閨川やレムの事など全く持って考えていない。

ああ、そうだ…
だから私、こいつと疎遠になったんだ…

レムは再び大きな溜息をつくと、荒野の目をじっと睨みつけて言い放った。
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