『未成年』なんていらない
「はあ?何言ってんのアンタ、頭大丈夫?高3にもなっていじめ?だっさ!…行こう、ひなり!」

レムは俯いて立ち尽くしていた成瀬ひなりの手を掴むと、2人で教室を出て行った。

「…あーあ、これはレムちゃんアウトですねー!ね、エイカ!」

「……。」

「…エイカ?」

不思議そうに栄華の顔を覗き込む絵麗奈。
そんな2人をよそに、他のクラスメートたちは徐々にいつもの空気を取り戻していった。

「っ…!」

突如、栄華は教室を走り出た。

「え、エイカ?!」
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