『未成年』なんていらない
これは2人っきりで話すチャンスだ!

そう思い、栄華は閨川に話しかけた。

「ねえ先生!先生って彼女いるの?」

閨川はパソコンを操作する手を止めて、再び栄華を見た。

「さあ?ご想像にお任せします。…ところで荒野…」

閨川の表情が変わった。
さっきとは違い、栄華の目を真っ直ぐに見つめている。

「な、何…玲眞先生…」

こ、告白…とか?!

頬を赤く染め、思わず目を逸らしてしまう栄華。
そんな栄華に構わず、閨川は冷たい口調で言った。
< 20 / 172 >

この作品をシェア

pagetop