『未成年』なんていらない
「成瀬のことをいじめるの、やめろよ。」

「…え…?」

予想していなかった台詞に硬直する栄華。

「二ノ瀬から聞いたぞ。お前が成瀬をハブってグループ作ったり、今朝も成瀬の机に落書きしたんだろ?」

「あ、あの…それは…」

だって、あの女がいけないんだよ?!
あの女が…成瀬ひなりが…先生に媚びるから…

なんてことを口にする事など出来ず、栄華は言葉に詰まる。

「昨日も、岸本たちと一緒になって成瀬に掃除押し付けたらしいな?」

栄華を見つめる閨川の目は、軽蔑の眼差しだった。
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