『未成年』なんていらない
「すみません…って、白川先生休みか。」
保健医の白川 陵翔(シラカワ リョウト)が休みで、保健室には誰もいなかった。
閨川はひなりを椅子に下ろすと、棚から救急箱を取り出した。
「…ありがとうございます…それと、ごめんなさい…私、実験の邪魔しちゃって…」
手当をしようとしてくれている閨川を見て、ひなりは申し訳なさそうに謝った。
「大丈夫だよ俺は。成瀬は自分の事だけ心配してろ。」
ひなりの目を見て優しく微笑む閨川。
『大丈夫だよ俺は。それよりひなりちゃん、もう痛くない?』
ひなりの頭に、中学生の閨川が幼稚園児の自分を励ましてくれた時の記憶が鮮明に蘇った。
保健医の白川 陵翔(シラカワ リョウト)が休みで、保健室には誰もいなかった。
閨川はひなりを椅子に下ろすと、棚から救急箱を取り出した。
「…ありがとうございます…それと、ごめんなさい…私、実験の邪魔しちゃって…」
手当をしようとしてくれている閨川を見て、ひなりは申し訳なさそうに謝った。
「大丈夫だよ俺は。成瀬は自分の事だけ心配してろ。」
ひなりの目を見て優しく微笑む閨川。
『大丈夫だよ俺は。それよりひなりちゃん、もう痛くない?』
ひなりの頭に、中学生の閨川が幼稚園児の自分を励ましてくれた時の記憶が鮮明に蘇った。