『未成年』なんていらない
しかし、はっと我に帰って閨川の顔を見ると、恥ずかしくなった。
「す、すみません!あんな昔のことなんて忘れてますよね?!ごめんなさ…」
「いや…」
慌てて詫びるひなりの言葉を、閨川が遮った。そして、ひなりの顔を見て微笑みながら言った。
「ちゃんと覚えてるよ。絵が上手な『ひなりちゃん』だろ?」
本来なら覚えられていたことを喜ぶはずのひなりだったが、十数年ぶりにちゃん付けで呼ばれて、喜ぶどころではなくなった。
顔が熱くなり、鼓動が再びはやくなった。
「す、すみません!あんな昔のことなんて忘れてますよね?!ごめんなさ…」
「いや…」
慌てて詫びるひなりの言葉を、閨川が遮った。そして、ひなりの顔を見て微笑みながら言った。
「ちゃんと覚えてるよ。絵が上手な『ひなりちゃん』だろ?」
本来なら覚えられていたことを喜ぶはずのひなりだったが、十数年ぶりにちゃん付けで呼ばれて、喜ぶどころではなくなった。
顔が熱くなり、鼓動が再びはやくなった。