First story
☆one☆
「みーおー! うちら同じクラスばい! 2年連続とか マジ最高っしょ!」
1年前からずっと変わらない あどけない笑顔を見せる友達の 咲希(さき)が 澪の右手をぎゅっと握りしめてきた。
そんな咲希の手を握り返して「やったね」なんて言えば、澪のことが大好きな咲希は これ以上にないくらい ニヤける。
今日は中学校の入学式。
腰まで伸ばした黒い髪の毛は耳の下でツインテールにし 軽く巻いた。
化粧もピアスもしてないし、セーラーのスカートは校則通り 膝下だ。
少し離れた場所では ビデオカメラを持ったお父さんと 少し痩せ型の咲希パパが楽しそうにお喋りしている。
その姿を遠目に見ながら、深いため息が出る。
1年前からずっと変わらない あどけない笑顔を見せる友達の 咲希(さき)が 澪の右手をぎゅっと握りしめてきた。
そんな咲希の手を握り返して「やったね」なんて言えば、澪のことが大好きな咲希は これ以上にないくらい ニヤける。
今日は中学校の入学式。
腰まで伸ばした黒い髪の毛は耳の下でツインテールにし 軽く巻いた。
化粧もピアスもしてないし、セーラーのスカートは校則通り 膝下だ。
少し離れた場所では ビデオカメラを持ったお父さんと 少し痩せ型の咲希パパが楽しそうにお喋りしている。
その姿を遠目に見ながら、深いため息が出る。