陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
そんな、朔と一緒に夏祭りを満喫出来て気づけば夏休みに入るところだった
今年の夏は特に出かけることもないし家にいるだけかなって


「芽衣、今年は家にいんのか?」


不意に話しかけてくるから驚いたように声を出してしまった朔はクスッと笑って変な奴って。全くひどいよね。


「いきなり言うからでしょ。」


「お前の家行っていいか?」


「話遮らな…は?ちょ、なんで?」


「いや、お前の家なら静かだろって思ったから」


「朔の家もそんなにうるさくないでしょ」


「姉貴、彼氏連れてくるとかいいやがって俺居たくねぇんだけどそんなとこに。」

毎年なのに…な。
朔にとっては、重要なことだったら今までだってそうすればよかったのに、なんで今更


「お前が嫌がると思ったからだよ。」


「そんないつも気にしないでノックもせずに私の部屋入ってくるくせして何今更」


「まあ、それは癖だから仕方ないだろ」


長いこと一緒にいればそれはそうなのかもしれないけどね。


「いいよ、私お母さんに言っておくよ」


普通に話せてた?嬉しすぎて幸せすぎて緊張したしにやけてたと思う…
こんなふうに言ってくる朔、初めてだったから

「また、行く時言うから」

「わかった」

夏休み…楽しみだな。
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