陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
文化祭。そろそろ近くなる頃だテーマ決めてやること決めて私のクラスには朔がいるからそれで客引き。カフェを作ることになったいわゆる執事喫茶ってやつね。逆転とかよくあるけど朔のかっこよさを引き出すため執事は男子、メイドを女子にやってもらうことにと決まった


「衣装?これ」


玲香のところにはダンボールの箱で衣装が入っていてサイズ表を元にみんなに配っていた


「芽衣!あんたのはこれね。1番サイズ小さいのこれしかないんだよね大きかったらサイズ調整してあげるから言って?」

「ありがとう!玲香…嬉しすぎる我の親友よ」


「うるさいからさっさと着替えてきなさい」


仕切りしてあって男子は廊下で待機女子だけになってみんな着替えた。想像以上に胸の所開いてるし丈短いし、これ大丈夫かな心配


「あんたのだけ凄いね」


いくつかタイプがあったらしいけど私みたいなタイプはそう多くはなかった。朔はなんて言うんだろう、着替えたからいいよと玲香の言葉で男子が入ってくる朔と目が合う


「芽衣?」

「おかしい、かな?」


「…お前これで客の前立つの?」


「ダメ?」

「芽衣、こっちこい」


私にしか聞えないように耳元で「セクハラされたら言えよ?ほんとは今すぐにでもお前だけでも制服に戻したいくらいだけど贔屓はできないから何かあれば俺の上着おいとくからきて」と、長々と言われた。心配なんだよって。


男子の着替えが終わった後に、私も思ってしまったんだ心配、また女子のファン増えて他校にファンが増えたらどうしようってでもクラスは朔をメインにって言ってたから何も言えなくて黙って俯く
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