陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
「夏休み、海でお前を助けた時に言ったでしょ。その意味わかるか?」


黙っていると、仕方ない、教えてやるって佐野くんは私の目を見て

「俺みたいに原田に告白したり俺じゃなかったらこんな格好してるお前を連れ去ろうとくるかもしれない。」

「そんな事、ないから。大丈夫」

「自覚しろ。お前、結構人気だってこと。お前を困らせてまで俺は生島とお前を離そうとはしないから。そこは安心してでもな周りにはどんな手を使ってでもお前を奪おうとするやつもいること、それをわかっておけ」


だから、朔も私にパーカー着せたんだって今更だけど気づいた。この優しさが女子の視線のせいで嫌になってたけどちゃんと特別に思ってくれてるからしてくれたことなんだね


「生島から離れるなよ?お前が悲しむのは俺も見たくないわかった?」

「でも、朔は」


「今頃探してるんじゃない?俺と居たら勘違いされるかな。」


泣いていたから濡れてた頬を佐野くんは拭ってくれてもう来るよ、大丈夫生島はそんな馬鹿な男じゃないからそう言ってくれた


「芽衣!…よかった」

「朔?」

「生島、原田を泣かせるとはどういうことだ?お前のこと色々考えてないてるんだぞ」

佐野くんは……掴みかかろうとした、私が止めたけど。佐野くんがそこまでしてくれるのは嬉しいけど何も、その……喧嘩はして欲しくない。


「すまん、俺は行く。」
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