陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
朔は、私の手を引いて……


「……我慢、させちったのは俺だ。悪かったな」

ぎゅって……強く強く抱きしめてくれて俺だってお前が好きだからこうするし、ここにいて欲しいとも思う。


「これからも……多分お前を傷つける。それでもついてきてくれるか?」

朔の言葉に……ゆっくりと頷く。好きだという思いを込めるように体を離し…目を見て。


「つーか……なんでお前は…言わねぇんだよいつまでまてばいいわけ?」

「……え、あ、いや…そのー」

「誤魔化すなよ?」

…い、言えたら…とっくに告白してたし毎日だって言いたいよ。言えないからちゃんといえるようになるまで頑張ろって……なかなか言えない……朔を目の前にすると緊張して


「嘘だよ、嘘。いいよ言えなかったら。強制することじゃねぇしな……でもいつかお前の口から聞きたい俺への気持ち、お前はどう思ってんだ?」

帰るぞ、そう言ってくれた朔は私の手を引き一緒に帰ったまた、学校で一緒にいてもいいんだよね?ずっと……隣にいても
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