陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
「朔!」

「テスト、どうだったんだよ」

テストが返ってきて自信を持って見せる、いや見せつけた。今までよりも全ての教科で点数が上がってたからだ。ね、凄いでしょって見せつけると朔は私に

「あれだけ勉強したんだ。ちゃんとやった分だけ結果はついてくるだろ?よく頑張ったな」

頭の上に手を置いてぐしゃっと髪の毛を乱してお疲れさんってぽん、としてくれた。それまでじゃ全くされなくて顔が熱くなるのがわかる。恥ずかしいよ……照れるし。


「顔赤くね?なんでだよ」

笑いながら言う必要あるの??でも嬉しさと恥ずかしさで赤くなってるなんて言えない私はいつものように、赤くなってないしってツンと跳ね返すように言ってみせた


「これで、冬休みは補修されなくて済むな?」


「たしかに、、ありがとう朔。」


「なぁ、芽衣」

「ん?どうしたの?」

「やっぱなんでもねぇ。」


話気になるんだけど、って言ってもいいからって返されちゃうし何かの誘いだったら誘ってくれていいのになんて思ってしまう。いつか言える時に言ってくれるだろうからそれまで私は待とうと思う。
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