陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
「おー、瑠衣!」

朔と初詣。今年は2人で祝えたしなにより、一緒にお参りに来れたことが幸せ。玲香も瑠衣くんと2人で過ごしてるって連絡あったし会えるねって話もしたんだよね。
「ね、玲香」

「ん?あんた、そういえば言ったの?好きって」

玲香から鋭いツッコミが…でももちろんクリスマスにしたよって話した驚いてたけどもう安心だねと笑顔で言ってくれた。あたしが言っておくから生島くんに。芽衣を泣かせたり怒らせたり嫌いになったりなんかしたらあたしが許さないってね。そう言ってあげるからなんて玲香が言うもんだから

「聞こえてるっつーの。いいから瑠衣と行けよ」

「大事にしなきゃ天罰が下るからね生島くん?わかった?」

「わかってるから、早く行けって」

玲香はとことん優しくてとことん……世話焼きなんだ。私のために何度力貸してくれて何から何までやってくれて頭が上がらない存在でもあるんだ。

「ほら進まねーと、迷惑になんぞ」

「あ、うん。お参り…今年も多いね」

ここじゃ、確実に誰かに会うんだろうな。大体頑張って避けようとして失敗するくらい何人もの朔のファンが詰め寄るから。ほら見てるあの子達も多分朔のファンだよね

「さ、朔…いこ?」

「ん?どした」

立ち止まってたら絶対朔に声かかる……嫌だ朔は私を不思議そうに見つめるどうしたって見たらわかるはずなのに

「あの!生島先輩ですよね!」
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