陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました～

｢ん？そうだけど｣

朔に声がかかり、女子の視線が痛い。朔とは普通にお参りも出来ないのかな……

｢俺今彼女といるんだけど。用がないなら行くから話なら学校でしてくれる？｣

朔の言葉に、あ、ってごめんなさいって朔の元から去っていった。朔はこの事だったのかって気づいたのか肩を抱き寄せてお参りして帰ろって言ってきた

｢芽衣、ごめんな？気づかなくて｣

｢いいよ、気にしてないから｣

｢嘘はつかないで？辛いし嫌なら言ってくれていいから俺に教えて？俺が気づいてなかったら芽衣が辛い思いする。それは俺も嫌だからね？｣

｢うん、わかった。お参りするでしょ…早く並ぼ？｣

朔と過ごした年末、そして年始。もうすぐ休みが終わって学校に行くことになる少し怖いけど朔と一緒にいればいい、玲香たちといればいい。みんなにわかって貰えるように頑張るしかないかな…

｢芽衣、ちゃんと周りに言おうかと思うんだ芽衣とちゃんと付き合ってること｣

｢言っても、どうせ信じないもん｣

｢ファンとか言ってるくらいなら信じてくれないと意味ないし。そこは強気で俺は行くけどな｣