陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
2月、進路を迫られて大変な時期だけど……私はこの日に生まれたことを最高の日だと言いたくなった。朔が私のことを幸せにしたいと言ってくれて、必ず隣に居るって言ってくれて……朔は、これから忙しくて帰れなくても家近いんだから何かあれば呼べよ?って言ってくれたんだ同じ大学行きたいからって、勉強頑張ろうって。

「芽衣、だいぶ点数上がるようになったよね。」

「玲香こそ、凄いよね」

「そんなに生島くんといると楽しいの?成績が上がっちゃうくらいにさ」

「同じ大学に、行きたいって言ってくれたから…頑張りたくなったの。今から頑張れば間に合うかなって」

朔と一緒にいたいからって理由だけじゃダメなのもわかるけど私が勉強したいことももちろんあるんだってちゃんと朔が分かってた。お前そこしか目入ってないだろって笑われたもん。頑張るって決めたから、ちゃんと勉強する。

「芽衣ー?今日は帰れるよ」

「うん!じゃーまた明日ね玲香!瑠衣くん!」

この2年の約1年間、色んなことされてきて辛いしキツかったのは確か、でもね朔の気持ちに気づけたし玲香との仲もさらに深まった気がしたから結果オーライなのかもね。朔ありがとう…今、何も無く学校生活を送れてるのは貴方のおかげみたいです。ふと、貴方のことを考えたりあなたを応援したり、一緒にいる時は決まって…暖かな陽だまりの中や、優しい暖かさの中に包まれているんです。
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