陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
エピローグ〜陽空〜
新しい学年が始まる、今はまでだったら幼馴染としての距離だったけど今年はちゃんと

「朔、ほら遅刻したらまずいって!おきてー」

彼女として、朔の隣を堂々と歩けるようになりました。

「なんでこれで優等生としていられるかよくわかんないよ遅刻したら元も子もないから行くよ!」

また、新たな1年が始まるんだ…今年は笑って過ごせますように……

「あー…クラスまた一緒だね!今年も1年間よろしくね、朔」

「当たり前だろ?それと、大学受験みっちり勉強するからな??」

「新学期って、そこまで詰めることないじゃん…数日くらい良くない?」

「それもそっか…よし!芽衣……体育館まで競走な?」

「へ、なんで!?」

「遅刻するぞー」

誰のせいだって話だよ……でも、日常がまたやってくるんだってわかって、なんか嬉しくなった。今年もまた1年間よろしく!この先もずーっと、隣にいて欲しいのは朔だけだからね?

「あ、玲香!瑠衣くん!」

「あんたたち、今年もギリギリなのね…早く座んなさいよ」

「朔が寝坊したからだよ…ほんとに」

こうやって、同じクラスにまたなれたのは何かの縁なのかもしれないね。また4月が始まった……暖かい日差しと青空を眺めていい一年になりますようにとお願いをした。あの日と変わらない空を見つめながら
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