夏のソラの雪
ブラウスのボタンを上から四つ程外したところで、




真雪の白い肌が露わになる。




予想通り、新雪みたいなそれに可愛らしいピンクの下着が真雪らしい。




新雪に触れようとした時、




俺の指先はピンクの上で停止した。




下着の下から垣間見えたのは、




胸の中心から左下に向けて太く走る傷跡。




新雪と打って変わって、鈍くくすんだ色でテカるそれから目が離せなくなる。





完全に動きの止まった俺に、




「ごめんね? わたしがお願いしたのに、こんな……気持ち悪いの見せて……」





申し訳なさそうに呟いた彼女は、手早くブラウスを両手で閉ざした。




何か声をかけなきゃいけない。




そう思うのに、やたら渇いた口が上手く機能してくれない。




「ごめんね? 愛与……」




体を起こした彼女が、口ごもる俺に小さく頭を下げた。





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