夏のソラの雪
立ち上がって、遠ざかっていく背中。




声をかけなきゃ……。




何か言ってやらなきゃいけなかった。




ごめんね、なんて
言わせたらダメだ。





嘘でも何でも取り繕うべきだった……。




あんな顔で独りにさせるくらいなら……。




あんな……今にも泣いてしまいそうに瞳一杯に涙を溜めた顔で独りになんて、





させたりしちゃいけなかったんだ……。




あれ……?




なんで俺、こんな風に思ってるんだ?





なんで俺……真雪が気になるんだよ……。




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