夏のソラの雪
愛する資格
「今日は来たんだ」
屋上の入り口に立つ知海を振り返った俺に、
冷静な声色が静かに響いてきた。
言葉のニュアンスからして、俺が何日もここに来ていないことをコイツは知っている。
それだけじゃない。
俺と真雪の間にあった出来事も、全部知ってるハズだ……。
黙って知海を見据える俺に、
「真雪が何時から来てないか知ってる?」
こちらに歩み寄りながら、尋ねてくる。
その顔は、
俺が答えられないのをわかってる、試すような含みのある表情だった。
「ハッキリ言えよ。言いたいことあんだろ」
出来る限りイライラを抑えて、知海の顔色を窺った。
「……真雪のこと、拒絶した癖になんで今更ここに来たりするの?」
俺の態度が気に食わなかったのか、知海の口調もトゲトゲしくなっていく。
「……真雪に会いたいから」
「えっ?」
小さく呟いた俺を、怪訝そうに見つめる知海。
恥ずかしいとか、
カッコ悪いとか言ってられない。
「真雪に会いたいから来たって言ってんだよっ」
屋上の入り口に立つ知海を振り返った俺に、
冷静な声色が静かに響いてきた。
言葉のニュアンスからして、俺が何日もここに来ていないことをコイツは知っている。
それだけじゃない。
俺と真雪の間にあった出来事も、全部知ってるハズだ……。
黙って知海を見据える俺に、
「真雪が何時から来てないか知ってる?」
こちらに歩み寄りながら、尋ねてくる。
その顔は、
俺が答えられないのをわかってる、試すような含みのある表情だった。
「ハッキリ言えよ。言いたいことあんだろ」
出来る限りイライラを抑えて、知海の顔色を窺った。
「……真雪のこと、拒絶した癖になんで今更ここに来たりするの?」
俺の態度が気に食わなかったのか、知海の口調もトゲトゲしくなっていく。
「……真雪に会いたいから」
「えっ?」
小さく呟いた俺を、怪訝そうに見つめる知海。
恥ずかしいとか、
カッコ悪いとか言ってられない。
「真雪に会いたいから来たって言ってんだよっ」