夏のソラの雪
真雪のキモチ
愛与を酷く傷付けてしまった……。
なんでもっと早く、愛与に打ち明けなかったんだろう……。
全身に溢れかえる後悔が、涙になって零れ落ちた。
受け入れてくれるって言ってくれた愛与の気持ち、
裏切って、
踏みにじってしまった……。
ごめんね、愛与……。
わたしは……、
愛与が与えてくれる愛を、
失いたくなかった……。
こんな自分勝手な理由……、
愛与に突き放されて当然だ……。
だから今度は、わたしが愛与を追いかける。
あの日、
愛与がわたしに会いに来てくれた時みたいに……。
愛与はきっと来てくれる……。
それだけを信じて、ひたすら屋上のコンクリートの床に座っていた。
その間一度も、愛与は屋上にも部活にも現れはしなかった。
今日こそきっと……。
毎日そんな気持ちで開いていた玄関の扉が、
……大きく歪んだ。