夏のソラの雪
「愛与の傍に居てる時はね……スッゴく楽しくて幸せなの」





そんなの俺だって同じだ。




真雪の傍は、




愛しさと温かさで溢れかえってる……。





「だったら一生居る。俺が一生居るから……絶対独りになるな」





まさか、




屋上よりもっとずっと高いとこに行くつもりか?




バカ言うな。





屋上より上なんかに行かせてたまるかよっ。





くるんでいたシャツの隙間から真雪の肌に触れる。





手のひらから伝わる真雪の体温。






これが失くなってしまうなんて、絶対に考えられない。

考えたくない……。





「……愛与っ。愛与、わたし……ずっと一緒に居たいよ……」




「居るに決まってんだろっ? 約束したじゃねぇかっ」





やっと叶った約束。




俺と真雪はずっと一緒だ……。





……そうだろ?





だから、





頼むから、俺から真雪を奪わないで欲しい……。





……真雪だけは、俺が守るから。
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