夏のソラの雪
下唇を噛み締め、真雪に背中を向けた。




こんな悲しそうな真雪、見ていられない……。




背中越しに小さく鼻を啜る声が聞こえた後、





「ごめんね……愛与」





消えそうな声で呟かれた真雪の言葉はまるで、





俺の気持ちを全部、知っているかのようだった。




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