夏のソラの雪
制服のポケットから、千切れたプロミスリングを取り出した。
ずっと離せずに着けていたこれも、
ついに昨日、真っ二つに千切れてしまった。
もう真雪からは、
卒業しろってことなのかもしれない……。
千切れたプロミスリングを握り締めた左手を、
閉じた瞼の上に置いた。
微睡み始めた意識の中に、
真雪の顔がチラつく。
つくづく女々しいな……俺。
でも、
最後に夢の中で逢えたのは、嬉しい。
例え、夢の中でも……。
すっ飛んだ意識が戻ったキッカケは、
瞼に重ねた左手に触れた、冷たく柔らかな感触だった。
ずっと離せずに着けていたこれも、
ついに昨日、真っ二つに千切れてしまった。
もう真雪からは、
卒業しろってことなのかもしれない……。
千切れたプロミスリングを握り締めた左手を、
閉じた瞼の上に置いた。
微睡み始めた意識の中に、
真雪の顔がチラつく。
つくづく女々しいな……俺。
でも、
最後に夢の中で逢えたのは、嬉しい。
例え、夢の中でも……。
すっ飛んだ意識が戻ったキッカケは、
瞼に重ねた左手に触れた、冷たく柔らかな感触だった。