INFATUATOシンドローム 2



キーンコーンカーンコーン


玖音「あ、もうこんな時間なんだね」


時計を見ると5時半になっていた


ガタッ!!

璃夢「ヤバいッ!晩御飯作らなきゃ!!」


お母さん、今日日勤だからもう帰ってきてるかも!


璃夢「ゴメンね、玖音!先に帰るね!勉強方法教えてくれてありがとう!!」


玖音にそう言いながら私は急いでプリントや筆記用具を鞄に突っ込んだ


玖音「いいよ、気にしないで」


ガラガラッ!

璃夢「じゃあまた明日!」


はぁ!ヤバい!急がなきゃ!急がなきゃ!

そして私は走ってバス停に向かった
















「ふ〜ん?」


















大翔「えー、テストまであと2週間あるからと言って勉強をサボらないように。知っている人もいるだろうが、テストで全教科赤点を取った場合、留年、または退学になる」


「「「えぇぇぇえええええええ!!」」」


あ、やっぱり知らない人もいたんだ

逆に翼はどこからこの情報を仕入れてきたんだろう?


大翔「まぁ全教科赤点なんてのは滅多なことがなけりゃ有り得ないと思うがしっかり勉強するように!」


「「「はーい」」」


大翔「じゃあ、SHRは終了だ!寄り道せずに帰るか大人しく学校で勉強していけよ〜」


そう言って大翔さんは教室を出ていった

今日はお母さん夜勤だからご飯作らなくていいし、テスト週間だって言ったら洗濯物もご飯作りも任せて!って言われたから、昨日よりは長く勉強できるかな!


「璃夢さーん!」


鞄に勉強道具を入れているとクラスメイトに呼ばれた


璃夢「なにー?」


「璃夢さんと話したいって先輩が」


先輩?誰かな?


璃夢「今行きます!」


鞄を持って私は扉の方に向かった


璃夢「お待たせしました!」


そう言って廊下にいる先輩を見ると


「どうも」


璃夢「…っ!」


日比谷恭!?

この学校のトップがいた


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