INFATUATOシンドローム 2



恭「今いいか?」


良くないって言ったらどうなるの?てか、なんで私に会いに?

どうしようかと迷っていると


恭「プッ、ククッ。んなに警戒すんなって。何もしねぇよ」


わ、笑われた!恥ずかしいっ…


恭「落し物届けに来ただけだからよ」


落し物?私何落としちゃったかな?

そして先輩は小さな紙を渡してきた


璃夢「?」


なんだろうと思って中身を見てみると


璃夢「っ!」


私のGW明けテストの成績だった


璃夢「な、なななな!」


なんで!?


恭「昨日図書館から急いで出てきただろ?その時落ちたんだよ」


あ、そうだったんだ…てか!恥ずかしっ!こんな点数恥ずかしいわ!!


璃夢「拾ってくれてありがとうございました!」


私は勢いよく頭を下げた。

なんなら捨ててくれても良かったけどね!


恭「クククッ、お前頭悪いんだな」


まぁ、最下位の成績だからね


璃夢「否定はしません」


っていうか否定できないもん


恭「…………。」


急に黙り出した先輩。


璃夢「あの、どうかしましたか?」


恭「…イヤ?んでさっきの質問、今時間あるか?」


えっ、落し物届けるだけが用事じゃないの?

行きたくないな…何より、この人危なそうだし。あまり近寄るなって翼にも言われたし…


恭「まぁ俺は別にいいんだけど?お前が困るだけだし?」


へっ?なに?私が困るって…


恭「コレ、ネットに上げれると困るんだろ?」


そう言って携帯を見せてきた先輩。中を見てみると


璃夢「な、なんでそれ!」


そこには私が体育祭で女装した写真があった


恭「なんでって俺が撮ったからに決まってんだろ?」


体育祭いたの!?まぁ出ないと留年だったから居るとは思ってたけど…どこに居たの!?

しかもこの写真カメラ目線じゃないし…隠し撮り?


恭「コレ、ばらまかれたくないんだろ?」


そりゃ、ネットに上げられれば私の性別バレちゃいますからね

そしたら私ココに居られなくなっちゃう…


璃夢「…話ってなんですか?」


恭「ククッ、だよな。ばらまかれたくないもんな?」


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