INFATUATOシンドローム 2
茉莉「いいのよ、気にしないで!あれ、試作品だから」
璃夢「でも、ちゃんと返すので待っててください」
実はお茶飲みながら聞いてた話なんだけど、茉莉さんは会社の社長であると同時にデザイナーさんであり、スタイリストさんなんだって。
凄いよね。社長さんとして下の人たちをまとめながら、スタイリストさんとしてモデルや女優さんのメイクとかもしたりして。
それでいて、服のデザインもしてるんだからホントに凄い
璃夢「茉莉さん、お仕事頑張ってくださいね」
茉莉「えぇ、ありがとう。璃夢ちゃんの写真見て頑張るわ!」
と言って見送ってくれた。
できれば私の写真は速攻消してください…。
ポーンッ
エレベーターに乗って1階に戻ってきた
理緒「ハムスターちゃんの家分からないから案内してね?」
璃夢「はい!」
そしてビルを出て、家の方向に向かった。
この時間帯ならまだバス走ってるし、学校近くのバス停まで送ってもらおう
理緒「そうだ。俺ってばハムスターちゃんの連絡先聞いてなかったよね。今更だけど」
思い出したかのように言う胡桃先輩。
理緒「LINN教えてよ」
LINN?なんだろう、それ。ていうか、胡桃先輩に言ってなかったっけ?
璃夢「ごめんなさい胡桃先輩。僕、携帯持ってないんですよ」
理緒「そうなの?じゃあ仕方ないね〜。でも連絡取れないのは不便だよね」
私は不便じゃないけど、胡桃先輩からしたら不便だよね?だって呼び出すことだって出来ないし
理緒「まぁずっと傍にいたらいっか」
璃夢「へっ?」
小さい声で何か言うもんだから聞こえなかったよ
理緒「なんでもないよ。大したことじゃないから」
気になるけど、大したことじゃないならまぁいっか