INFATUATOシンドローム 2
璃夢「近い気がするのは僕の気の所為でしょうか?」
理緒「う、うん!気の所為!気の所為!今ちょうどやろうとしてたところ!」
『やろうとしてた』……『殺ろうとしてた』!?
璃夢「え、僕殺されるんですか?」
目を開けたら殺られる気がしてとりあえず問いかけた
理緒「あははっ!そういう発想になっちゃうんだね〜?純情なんだからさぁ…?」
じゅんじょう?……って何?
《☆純情とは 穢れを知らないとか、真っ直ぐとかの意味があるよ ☆》
……殺されるの発想が純情なのか…
《……ちょい違う》
理緒「とりあえずすぐだから!」
そう言われた瞬間、首になにかヒヤッと冷たいものがあたった
璃夢「ひゃっ!」
思わず肩を竦めた。
な、何!?ナイフ!?もしかしてナイフ!?
理緒「ははっ、『ひゃっ』だって!女の子みたいに可愛いね〜っ!」
ふ、不意打ちはダメだよね!?心構えってのが出来てないんだから!
ドキドキして次何が来るかと構えていると、少しだけ肩に重みがかかった
璃夢「?」
なんだろう?冷たいものが肩にかかってる?ちょっと重たいし…うーん…なんだ?
考えていても分からなかったので聞いてみた
璃夢「もう開けていいですか?」
理緒「……。」
璃夢「?胡桃先輩?」
気配はあるのに何も言ってくれない。
すると私の胸の辺りから『チュッ』という音がした
璃夢「……胡桃先輩?」
なんですか今の音は?
不思議に思っていると
理緒「ごめん!ごめん〜!もう開けてもいいよ〜」
胡桃先輩からやっと返事が来た。
爆弾でも取り付けられたのかもと思い、ビクビクしながら目を開けて首元を見てみるとそこにあったのは