INFATUATOシンドローム 2



理緒「うーん、そうだなぁ…よしっ!じゃあ勝手に外したら【監禁】の刑に処すから!」


璃夢「か、監禁!!?」


監禁って犯罪だよね!?テレビのニュースで見たよ!?


理緒「俺としちゃ、それでもいいんだけど?」


璃夢「外しません!!絶対外しません!」


理緒「そう?残念だなぁ」


またも残念そうに見えない…。

もし監禁なんてことしたら、胡桃先輩が警察に捕まることになっちゃう。この前テレビに出てた人は懲役4年だって言われてたもん。

懲役ってよく分かんないけど、4年間自由なしってことでしょ?多分。


理緒「そう言えばハムスターちゃん、次の授業は体育でしょ?もう戻る?」


そう言われて時計を見てみると昼休みが終わる15分前だった。


璃夢「あ、そうですね。着替えなきゃいけないし、理事長室にも寄らないといけないので」


理緒「じゃあ送ってくね〜」


璃夢「……いつも言ってますけど、一人で帰れますよ?」


理緒「ハムスターちゃんとちょっとでも長くいたいの!」


私と長くいたいって…放課後も会うじゃないですか…。

ホント、胡桃先輩って寂しがり屋さんだよね。一緒に過ごしてみて分かったよ


理緒「あ、あとハムスターちゃん」


璃夢「はい?なんですか?」


弁当を包んで仕舞っていると胡桃先輩に声をかけられた


理緒「このネックレス、服の中に隠しちゃダメだからね?絶対に服の上から出すこと」


璃夢「?どうしてですか?」


理緒「んー…どうしてもだよ」


璃夢「どうしてもですか…分かりました。」


理緒「体育の時も、お風呂の時も、寝る時も、絶対つけたままだよ?」


璃夢「え、えぇ?せめてお風呂と寝る時はとってもいいですか?濡らすの良くないですし、寝る時にチェーンが千切れたら嫌ですから」


せっかく貰ったんだから大事にしたいな…


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