INFATUATOシンドローム 2




「……っ!アレ、胡桃がツイッツーにあげてたやつじゃね?」

「あぁ、ツイッツーだけじゃねぇ。ファッチャにもミンスタにも乗せてたぜ?」

「ミンスタには首輪ってタグついてなかったか?」

「はぁ!?まじ?……うわっホントだ!じゃあやっぱ噂マジなんじゃん」


何?なになになに!?なんなの!?私もそのケータイの画面見たい!なんて書いてあるの!?

てか!ミンスタって何!?それは初めて聞いたよ!?


理緒「ハムスターちゃん?」


璃夢「はっ、はいっ!」


もっと詳しく話さないかと耳を澄ませてると、胡桃先輩に声をかけられた


理緒「どうして俺からそんなに離れてるの?」


璃夢「へっ?」


気づいたら、私は廊下の端で話してる人の方に少しずつ寄って行ってたみたい。


理緒「そんなに俺から離れたいの?」


璃夢「あ、いえ。そんなことないですけど」


なんでそんな悲しそうな顔するの?ちょっと、ほんとに数十センチしか離れてないよ!?


璃夢「次は離れないので安心してください」


何が不安か分かんないけど、とりあえずそう言ってみた


理緒「うんっ!じゃあ離れないように手繋ごうね!」


そう言って左手をふりふりと私の目の前に出てきた

え、えぇー。それは絵的にも良くないし、この廊下の真ん中でやるのはちょっと……


理緒「?どうしたの?いつも繋いでるでしょ?」


んん!?いつもは繋いでないよね!?誤解が生まれるからやめてよね!?


「い、いつも手繋いでるって…」

「じゃあ、もうひとつの噂の方がマジなのか?」


ほらぁあ!!周りの人達に変に思われる!!って、何?【もうひとつの噂】って?

私何個噂になってるの!?


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