INFATUATOシンドローム 2
理緒「それとも…俺とはもう手も繋ぎたくない?【あんなこと】したから」
……何かされたっけ?
理緒「俺が【キス】なんかしたから…」
璃夢「キ、キス!?えっ!いつ!?」
私キスなんてされたっけ!?
記憶の糸を辿ってみる………
理緒「記憶が無いほど刺激的だったのかな〜?」
「マ、マジで?」
「あの噂と!この噂!どっちが本当なんだァ!」
「どっちもなんじゃね?」
「なんかなぁ…」
璃夢「はっ!思い出した!」
記憶の糸を辿ってみたら、目瞑ってた時に胸元で【チュッ】って音がしたよね!もしかしてそれかな?
逆にそれ以外浮かばないから、これじゃなかったら胡桃先輩は記憶が誰かのと混ざってるんだと思う!
璃夢「あれくらいじゃ怒りませんよ?」
理緒「えっ?ホントに?じゃあ今度はもっと激しいのいくけどいい?」
璃夢「……想像できませんけど、いいですよ?」
ネックレスに激しいキスって…まず激しいってどんな感じなんだろう?そんなにネックレスにキスしたいのかな?
璃夢「キスしたいなら返しましょうか?」
理緒「えっ?帰りましょうか?お持ち帰りOKなの?嬉しいなぁ〜」
………聞いてました?私今、『返そうか?』って言ったのよ?誰も帰りましょうかなんて言ってないよ?
理緒「持ち帰りOKってことは、アレもOKってことだよね?ハムスターちゃんは初めてだよね?大丈夫。ちゃんと優しくするよぉ〜?」
………全く話が読めない…。
そんな私をよそにまるで壊れたラジカセのように話し続ける胡桃先輩。
そして胡桃先輩の言っている言葉の意味が分かるのか、周りの男の子たちは赤面し、何故かチラチラとみ私を伺うよう見る。