INFATUATOシンドローム 2



私がとやかく言うことでは無いんだけど…そんな最終的には自分も女の子たちも傷つけちゃうようなことして欲しくない…。


昴「それをやってたのが今年の4月まで」


今年の4月って…学校が始まってから?


昴「アイツが女遊びを辞めた理由は多分ひとつしかねぇ」


すると今まで机の上を見ていた星宮先輩が私を見た


昴「お前だ」


璃夢「へ?僕?」


なんで私?何もしてないよ?


昴「お前、なんで理緒が女遊びしてたと思う?」


璃夢「えっ?………女の子が好き…だから?」


昴「逆だ」


え?逆?逆ってなると…女の子が……


璃夢「嫌い…?」


嫌いなのに女遊びをするの…?どういうこと?


昴「ある意味、女に対する復讐みたいなもんだよな」


璃夢「…どうして胡桃先輩は女の人が嫌いなんですか?」


私から見た胡桃先輩は女の人にも優しくて、気さくに話をしてた。だから嫌いだなんて全く感じられなかった

どうして嫌いなのかすごく気になる

それに私も女の子だから……。理由も分からず嫌われるのは嫌だ…。


昴「…………詳しくは言えねぇ…。というか俺の口から言っていいものじゃないからな。」


そっか……。それなら仕方ないよね。でも、それだとしてもどうして私が原因なの?


昴「あと、アイツが女遊びした理由は『寂しかった』からだ。」


璃夢「寂しい…」


そりゃ、寂しいよ。こんなに広い家に透さんと二人だけだなんて…。

それに胡桃先輩の両親は育児放棄。お姉さんの茉莉さんは会社立ち上げてて、一人暮らししてるらしいし…。


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