INFATUATOシンドローム 2
昴「お前が理緒の傍にいてくれてるから、アイツは女遊びを辞めたんだ」
璃夢「でも…それが僕のおかげというのは…」
由宇「ううん。璃夢くんのおかげだよ」
すると今まで一言も話さなかった有栖先輩がそう言った
でも根拠もないよ?2年になって心入れ替えただけかもしれない。なにか楽しめるものが出来ただけかもしれない。
由宇「理緒は何にも執着しなかったし、興味を持つことも無かったんだ。だけど璃夢くんだけは大切にしてた」
昴「オメェがいるから理緒は寂しくねぇんだよ。俺たちじゃ、その寂しさの穴を埋めてやることは出来なかったのにな…。」
ふと…胡桃先輩の部屋の写真を私は思い出した。
あの写真を見る限り、星宮先輩と胡桃先輩は結構昔から仲がよかったに違いない。
胡桃先輩を今まで支えてきたのは間違いなく星宮先輩たちなのに…。私がいることで星宮先輩たちの支えてきた事実が消えようとしてる…。
何か言わなきゃいけないのに、言葉が何も思いつかない…。なんで私ってこう馬鹿なの?!
昴「マジであのままいってたらいつかアイツも刺されてたかもしれねぇ。だからありがとな」
カチャ
そう星宮先輩が言った瞬間扉が開いた
理緒「ふぅ〜温まった〜。あれ?ホントになんのゲームもしてなかったの?」
昴「オメェがやるなっつったんだろ?」
理緒「あれ〜?そうだっけ〜?」
お風呂から上がってきた胡桃先輩はいつも通りに戻っていて、星宮先輩もさっきの雰囲気とガラッと変わりいつも通りだった。
理緒「次由宇でしょ?いってらっしゃ〜い」
由宇「うん、いってきます。昴、璃夢くんをいじめないようにね」