INFATUATOシンドローム 2
大翔「…あ〜…璃夢、悪いが帰るのはもうちょっと待ってくれるか?送ってくから」
洗濯機からジャージを取り出しながら大翔さんはそう言った
もしかして、まだ濡れたままなのかな?
璃夢「なら濡れたままでいいですよ?どうせまた濡れますし」
大和さんの服濡らすより、もとより濡れてる服の方が気兼ねなく水に入れるし
大翔「まさか今から川に探しに行くつもりか?」
璃夢「はい。流されてる可能性もあるので下流の方から探してみようかと思って」
大翔「けど、探すのは明日からにしろ」
璃夢「なんでですか?」
大翔「俺たちもさっき探してきたけど見つかんなかった。今日はもう暗くなるし帰った方がいい」
………俺 “ たち ” ?
璃夢「え?俺たちって?」
大翔「あー、俺が探してたら他の奴らも手伝ってくれたんだよ」
璃夢「大翔さん、人脈凄いですね」
大翔「人脈っつーか人望な?けど、それは俺のじゃねえ」
あ、そっか。ん?でも『俺のじゃねえ』ってどういうこと?
大翔「俺の人望じゃなくて、お前の人望だよ」
璃夢「え?私?」
バシャバシャ
大翔『チッ、どんなネックレスか聞くの忘れた』
パシャッ
翼『あ?是枝何やってんの?』
大翔『…はぁ…八重樫…先生つけろっつってんだろ?』
翼『で?何やってんの?』
大翔『話聞かねぇし……。璃夢のネックレス探してんだよ』
雪『あー、胡桃先輩から貰ったやつか』
大翔『っ、お前はホント神出鬼没だよな』
翼『もしかして、さっき川に落ちた時に無くしたのか?』
大翔『分かんねぇから今ありそうなところ探してんだよ』